
○総合司会
それでは、日程第2日の研修に入らせていただきます。
本日の研修は、午前の部は「舞台芸術運営論」と題しまして、音楽と演劇につきまして、お三人の先生方に企画から運営までの基礎的なことについてのご講義をいただくことにしております。そして、午後の部は、既に参加者の皆様方から音楽と演劇コースのご希望をいただいておりますので、それぞれのコースに分かれて演習の形で研究討議を進めることにいたしておりますので、よろしくお願いします。
それでは音楽部門につきましての「舞台芸術運営論」を草刈津三先生にご講義いただくわけでございますが、草刈津三先生は現在、社団法人日本演奏連盟の専務理事の要職におられます。また、先生は財団法人東京都交響楽団の評議員、それから芸術家会議常任幹事、それから藤沢市芸術文化振興財団の理事など大変多くの要職につかれております。
これから草刈先生に「舞台芸術運営論」の音楽部門についてご講義をお願いすることにいたします。先生、どうぞよろしくお願いします。
○草刈
おはようございます。ただいまご紹介いただきました草刈でございます。このような公文協の集まりでお話をすることは初めてでございますので、実際皆さんにお役に立つことがお話しできるかどうか心配なのでございますが、きょうは午前中から夕方まで1日おつき合いをいただくことになっておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
本題に入ります前に、私の経歴を簡単にお話ししておきますと、これはかなり昔のことですけれども、私は音楽大学を卒業いたしまして、初めは演奏家でスタートをいたしました。プロのオーケストラでビオラという楽器を弾いておりましたが、割合早い時点で、そのオーケストラの企画運営ですとか経営の方がおもしろくなりまして、事務局スタッフに転向いたしまして、37〜38年ぐらいの長い間日本の2つのプロのオーケストラでオーケストラの経営をやってまいりました。
年をとりまして現場を引退いたしましてから、今ご紹介がございましたように、日本のクラシック音楽の演奏家の集まりであります社団法人日本演奏連盟というところで現在仕事をしております。それから、今一緒にご紹介がございましたが、私は地元が神奈川県の藤沢市でございまして、大体二十何年か住んでいます。藤沢は、ご承知のとおり、全国的に市民オペラで大変有名でございますが、このオペラにも最初からちょこちょこ、これは住民の1人としてタッチをして来ましたし、それから最近では、6年目になるんですが、市民オペラも含めて、市民会館のソフトを運営する藤沢市芸術文化振興財団というのをつく
前ページ 目次へ 次ページ
|

|